現代版悪魔の辞典とサッキュバスな辞典

現代版悪魔の辞典とサッキュバスな辞典

社会や家庭で自衛の為に使えるフレーズ集

悪魔の辞典

リアル人生のいたる所に出現する、前進困難な場所。 進むのを諦め、立ち止まれば刹那的に一息つけるが、じきに底無しに沈み脱出難易度が更に上がる

ナポレオン

世に睡眠は三時間で足りると喧騒した社畜の創始者。 正邪の判断が未熟な子供達に、辞書から「不可能」の項目を塗り潰すよう仕向けた重罪人でもある。 後に島流しとなる。

浪速国

阪神ファンである事を義務付けされ、話し最後は「オチ」と呼ばれる締めが必要な国。 この二つのうちどちらも守れない者には精神的重税が課せられる。 ただし「でんがな」「まんがな」は特に使う必要はない。

女性から脱皮した、別の生き物。 家庭に君臨する独裁者にして絶対的な権力を所有する者が多い。 大抵の場合、夫より長く生きる。

遅刻

自分と相手の力関係を測る確認作業

自立心もしくは社会適応能力に欠けた者だけが、特に食する事の許された部位。 ただし、消費期限と本数には限りがあるので食い尽くすと悔いだけが残る。

神により、恐怖の対象として刷り混まれた最終地点。 貧富の差で、到達時期に遅延があるものの、現在でも回避不可能。 誰もに訪ずれるのだが、それを知ってる者はごく一部のだけである。

交通安全週間

取締強化週間のダミーネーム。 この灰色の一週間(シンデレラウィーク)を挟んで公僕による前夜祭としての前倒し検挙と、運の悪い納税者による後の祭りも同時に催される。

記憶

鮮明にして曖昧な映画。 受けた侮辱は上書き不可な堅牢な箇所に、与えた侮辱は脆弱な箇所に保存される。

熱帯夜を更に加熱する悪魔の下僕。

音楽

人生において、さして重要でない記憶の所々に挿されている栞。 主に恋愛というインフルエンザに罹患した際に挟まれる事が多い。

落とし物

拾った者を試す、悪魔のリトマス紙。 たいていは、「落し物」から「拾い物」にと、名称の変更を余技なくされる。

干支

陰陽師と商人が使う12進数の一種。 ともに錬金術として用いるが、 愛猫家にはすこぶる不評な数式でもある。 //

攻撃用と防御用とに分かれる。 攻撃が一打必倒なのに対し、防御は手数が必要なうえ、ばれやすい。 言語が生まれたのと同時にいくつもの嘘が生まれたが、 嘘も方便という防御に特化した嘘を上回る見事な嘘は未だに現れていない。 //

いびき

他者の睡眠を犠牲にして、己の回復に努める際に出る副音声。 アルコールなどで、音の増幅を謀る事も可能。 あまり響かせ過ぎると睡眠中にも関わらず鼻を摘ままれたり、 一晩目にして離婚の要因などにもなる。 これをマッハ離婚と呼びます。